「冷えは万病の素」という有名な言葉がありますね。
シンプルですが、とても的を得た言葉でもあります。
今は特に女性に多い「冷え症」
体質と思って、諦めている方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、「冷え」は生活習慣、食生活の改善で
十分に治すことができます。
実は「冷え性」は、「現代病」かもしれないのです。
寒い冬から、暖かな春への移行の時期は、体質改善に最適な季節です。
今日は、ぽかぽかの春目前!
根本から体質を変えるための「知っておきたい冷え性対策」についてご紹介したいと思います。
冷えは、現代人ならではの悩み?
体温についての興味深いデータ。
戦後すぐの小学生の平熱の平均は、37.0℃という記録があります。
一方、その後半世紀たった今は、0.5℃ほども下がっているという現状があります。
子供は大人よりも
・毎日の動くエネルギー
・細胞入れ変えのため(新陳代謝)のエネルギー
その他にも、体を作る成長のためのエネルギーが必要ですので、大人よりも平均体温は高くなっています。
その子供においても、半世紀前と今とではこんなにも平均体温が違う・・・
その理由として
・環境の変化
・生活習慣の変化
・生活全般での動く量の変化
・食べ物の変化
様々なことが理由としてあげられますが、女性の冷え性も、こうしたことが根本の原因として考えらます。
生まれた時から、冷え性環境?
冷え性の原因として、「生活環境」とあげましたが、その大きな原因のひとつは「空調」です。
特に、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭。
また、これから子育て。という方は今のうちにぜひ「空調」の使い方を見直してみてください。
最近は、夏には「冷房病」という言葉まで定着していますね。
大人にとっても、空調で外気温と室内の温度差が大きくなることは、体温の調節機能を狂わせる原因になる、ということがよく分かります。
まして、体の小さな子供にとってはその影響は大きなものになります。
現代の出産のスタイルとして、院での分娩がメイン。
つまり、現代人は生まれたその瞬間から、気温差が大きな環境に置かれることになります。
屋内と屋外の温度差は、子供でプラスマイナス5度以上。
大人でプラスマイナス10度以上。
あると、自律神経のバランスが崩れると言われています。
その結果、基礎代謝がどんどん低下して低体温を起こすようになります。
さらに、生まれて2週間ほどをエアコンのきいた病室で過ごすと、汗の出る穴の機能の8割ほどが停止して、その後その機能は回復しないとも言われているのです。
気温が上がって、空調を頻繁に使う前に、温度差を意識して温度の下げ過ぎに気をつけましょう。
食だけじゃない。現代の冷えの大きな原因とは?
次に見直したいことは「生活習慣」です。
これも昔との比較になりますが、戦前の女性には、冷え性などあまりなかったと言われています。
それは、なぜか??
これは、現代の医療でも言われていることですが、「筋肉量の低下」が大きな原因です。
生活家電が普及し、交通網も整備され、現代の女性は、昔よりも大幅に活動量が少ないそう。
(これは女性だけではなく男性もそうですね)
そのため、本来ならば熱を生み出す「筋肉」の量そのものが少なくなってしまい、結果として冷えてしまう。
また筋肉は、「ポンプ」のような働きもしています。
つまり、筋肉量が少ないということは、巡りも悪くなってしまうということ。
活動量・運動量が少ないことは、冷えの根本原因になっていたんですね。
だからと言って、運動習慣をつけましょう!
というのもまた大変なことです。
「昔に戻ればいい!」
ということですので、激しい運動などなしでOK♪
・歩く・家事をするなど日々の動きを素早くテキパキと。
・姿勢を正しく。
・こまめに動く。
こうした日々の習慣が大切になってきます。
冷えない食事のキーワードは「巡り」
では最後に、「食習慣」について見てみましょう。
冷えるということは、炎の勢いが低下するようなもの。
弱まってしまった体の炎(熱)の勢いを増すためにどうしたらいいか?
色々な方法がありますね。
例えて言うならば・・・
薪を沢山くべる??
酸素を沢山送る??
それとも、石油を沢山使ってみる??
どの方法を選択するかで、
もちろんその後の結果にも大きさ差が生まれます。
炎の勢いを効率的に大きくするために
・高エネルギー食がいいので多めに食べる。
・熱になりそうな肉・卵など動物性食品を中心にする。
・栄養になりエネルギーになる油を多めにとる
実はこれ、どれも体に負担をかけてしまいます。
沢山食べて、沢山動くこと。
栄養を常に満タンにすること。
これは、適切な量であれば問題ないのですが
過食や無理なトレーニングはただのオーバーワーク。
オーバーワークは、筋肉などの外側だけでなく、内臓、血管、脳、神経などすべてにダメージを与えて、機能を落としてしまいます。
そして、疲れて機能が落ちた体内は、代謝も落ち、詰まって巡りも悪く、自動調整力も狂って・・・
ということで、冷え体質へと転がってしまいます。
一番体に負担をかけずに体を温めるには、
「代謝をよくするために、詰まりのない、めぐりのいい体を作ること」
老廃物をなくし詰まりをなくす。
そうして全身の巡りを改善することが、冷えの改善につながります。
「外から老廃物を入れない食生活」
「体内に老廃物を作りづらい食生活」
このことを、毎日食生活で意識してください。
特に冷えが重く辛い方は、集中的に老廃物を除くことが必要です。
では、体に老廃物を溜めて巡りを悪くする食べ物とは??
意識して避けたほうがいい食べ物とは?
それは「酸化脂質」です。
-
・スナック菓子
・揚げ菓子
・カップ麺、インスタント麺
・安価なサラダ油で揚げたお惣菜
・ファーストフード
多くありませんか?
酸化した油は、血管にくっつきやすいだけでなく細胞と細胞の間にも詰まって、老廃物となって蓄積してきます。
こうした「巡りを悪くする食品」ばかりを食べていると代謝が落ちて冷えの温床を作ることに。
実は、「酸化脂質」を入れない料理に難しいことは必要ありません。
春は、いろいろな季節の野菜が美味しい季節になります。
また、冬の間は根菜が美味しいですね。
・さっと蒸して、味噌と和える。
・野菜たっぷりのスープにする。
・塩もみをして余計な水を捨てたら、梅やゴマ、海苔などで和える。
こんなシンプルな料理法が、「余計な酸化脂質」を体に入れない、お手軽ぽかぽか料理です。
本格的な体質改善シーズン「春」の到来の前に、生活〜食事を見直して、中から軽やかに♪春を楽しんでみませんか?
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