春は、スタートの季節ですね。何か「新しい自分」への変化をスタートをする、という方も沢山いらっしゃるのではないでしょうか?
また、気温が上がって心と体がふんわりと緩み、広がる季節。そのことから、巡りがよくなり排出(デトックス)しやすい時期とも言われています。
このタイミングで、「本格的に体質改善をしよう!」「食生活を変えて中からの美しさを手に入れたい!」と、新年度への決意を新たに実践を始めた方もいらっしゃるかもしれませんね。でも「食生活の変化」・・・今まで色々トライしてきたけど、どれも長続きしなかった。頭では分かっているけどなかなか実践が続かない。という経験、誰しも一度はありますよね。
今日は、そんな「体質改善・食生活改善をしたい」という方におすすめの「理想的な食事法を継続するコツ」についてご紹介したいと思います。
実は、お金もかからずに、今日からすぐに実践できる!そのコツとは?
食生活を変えるには「料理」を変えるより・・・
これまでも、様々な健康食やダイエット食を試してきた。という方は既にお気付きかもしれませんが、実は「毎日の食事を変えて継続する」ということは、本当に大変なことです。
- 甘いものは控えたほうがいい
- 腹八分目が一番
- アルコールもカフェインもできれば避けて
- コンビニよりも、手作り弁当がヘルシー
- 肉や乳製品はほどほどに、お野菜はたっぷりと
このような「健康的な食事方法」は、誰でも分かっているし、可能な限り実践したいと思っていますよね。でもまさに「言うは易く行うは難し」。よっぽど意思が強い人でない限り、なかなか今までの食習慣をすぐに変えることはできないものです。
理想的な食生活を継続するために一番効果的なことは、実は「方法論」ではありません。「料理法」「食事法」を変えることではなく、「栄養学」「健康食」の知識を入れることでもありません。
それよりも、本当に大切なことがその「根っこ」の部分にあります。
理想的な食生活を実践するコツは「心の変化」
私は、管理栄養士として病院に勤務をしていた時、患者さんに栄養指導を。また、現在もマクロビオティックの料理教室講師として、生徒さんに食生活カウンセリングをすることもあります。
先ほどの「頭では分かっているけど・・・」というところで、理想的な食生活の継続が難しく苦しさばかりが増してまう、という例をたくさん見てきました。
そんな中で見つけた、食生活を変えるために一番大切なこととは?
「美味しいと思うこと・満足感を持つこと」です。
なんだそんなこと〜!?と思われたかもしれませんが・・・
例えば、高機能サプリが誕生して「これ1粒飲めば1日に必要な栄養は全てバランス良く摂れます」と言われたとしても、そんな食生活を毎日続けたいとは思えません。また逆に、健康的な食事がとても美味しくて自分の大好きな味だったら。自然と毎日それを食べたくなりますし、努力しなくても続けられますよね?
自分自身が心から満足して「美味しい!幸せ♪」と思える食事をすること。また、言い換えると食事に対して「美味しい」と思える心を持つこと。これが、理想的な食生活を続けるために、「食事法」を変えるよりも大事なことです。
料理法や食事法を変えたとしても、心が満たされていないままでは、継続することは難しいですので・・・
セレンディピティな食生活は、1食の喜びから
では、食事の満足感を高めて美味しいと思うような「心」を持つには、具体的にどうしたらいいでしょうか?
まずはチェック項目で、確認をしてみましょう。
・ いくら食べても満足できずに、いつもつい過食してしまう。
・ コンビニ食や買ってきたお惣菜を食べる時、なんとなく罪悪感がある。
・ 食事をする時は、テレビを見ながら、スマホや携帯をいじりながら。
・ 食器やカトラリーは、どんなお料理でもいつも同じ。
・ 食べながら、つい考え事をしたり、心配事を思い浮かべてしまう
・ カロリーや栄養素が摂れれば、とりあえず安心してしまう
いかがでしたでしょうか?
もしこの項目に沢山チェックがついた方は、食事への満足感が低く、どんなにいい食事法を実践したとしても、続かずにまた元に戻ってしまう確率が高いかもしれません。
では、そうした「美味しいと思える心」「食事への満足感を高めること」は、どうしたら手に入るでしょうか?
美味しいと思う心を育てる
・ 食の「環境」を整える
食事をする時の食卓。物が散らばったり、汚れていませんか?また、出来合いのものは、パックのまま食べてませんか?食事の時は、不要なものは一度他へ置いて環境を整えるだけで、食の時間をより「上質な時間」にすることができます。
・ 食卓を「特別な空間」に作る
上質なカップ一つでも、お気に入りのお箸一つでも用意する。安くてもいいので、箸置きを使う、ランチョンマットを敷く、というのも気分がガラリと変わります。
・ まずは、一口目をよく味わう
味わっていないと、満足感も全く生まれません。まずは一口。箸を置いて口の中の感覚に集中してみましょう。五感を全て「食」に集中する瞬間を作ってみると、新たな発見が!
・ 食べられるまでの工程を思い浮かべる
どんな食べ物も、野菜や肉魚など食材の生産者さんがいて、加工する人がいて、運ぶ人、売る人がいて・・・コンビニのおにぎりひとつでも、沢山の方が頑張ってくれたから、自分の手元に来ている・・・すると感謝とともに自然と食事への満足感がUPし、過食防止にも繋がります。
・ テレビは消して、スマホは置いて・・・
テレビ、スマホに気を取られると、食事への満足感も下がります。テレビを消して、お気に入りの素敵な音楽をかけてみましょう。クラッシックでも、カフェ風のジャズもいいですね♪
・ 意識は「栄養素をとる」ではなく「食事をする」へ
食事は、ただ生きていくための栄養を摂ることではありません。食を「栄養」だけで捉えてしまって、心の「栄養不足」になっていないかな?・・・そんなことも意識してみましょう。
食事は1年で1095回。(間食を含めるともっと多くなりますね)
何を、どんな環境で、誰と食べるか?は、どう生きるかにも通じます。食事を丁寧にすることは、自分を大切にする心の表れでもありますね。1回の食事を「美味しい!幸せ〜!」っと喜びとともに食べる。この積み重ねが、理想的な食生活の継続につながり、また豊かな人生そのものに繋がって行きます。
料理法や食事法、栄養の知識からちょっと離れて、この春からは心を満たす喜びの食生活を始めてみませんか?
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