春は、お祝いのシーズン。
また、暖かくなって気分も華やぐ季節ですね。
お祝いや春のパーティ、またお花見の持ち寄りにと、お料理の機会も増えるもの。
せっかくだから、お料理にも季節感や春らしい華やかさを出したい♪という時に、おすすめの食材が「桜」です。
毎年3月頃には、街のいたる所で様々な桜のモチーフを目にするようになりますが、お料理やお菓子作りにも桜の花・桜の葉は大活躍します。
塩漬けになっているので、少し扱いが難しいのかな?という印象を持たれるかもしれませんが、水につけて塩が抜けたらすぐに使うことができるのでとても簡単です。
いつものレシピに、ちょっと添えるだけ♪
ほんの一手間で、お料理上手になれる「桜」マジックを使わない手はありません。
また、春を感じる桜特有の香りは、美容や健康にも様々な嬉しい効果をも持つことが知られています。快適な生活の一部として、取り入れるのもいいですね。
今回は、桜の香りのお話から、桜の花・桜の葉の使い方の基本、「グルテンフリーの米粉桜クッキー」のレシピ、「春の桜ご飯」の楽しみ方まで。春をますます楽しく演出する「桜術」を見てまいりましょう!
アロマ効果抜群!「桜」の香りの効果って?!
桜の香り成分の主体は「クマリン」というもので、ポリフェノールに分類される成分です。このクマリンには、リラックス効果がありますので、お料理や飲み物に使うことで食事を楽しみながら、ふんわりと癒しのひと時を演出することができます。
リラックス効果と香りからの満足感で”過食を防止する”というような活用法もあります。
例えば、いつものお茶に桜の塩漬けをポンと入れる。それだけで、香り成分が、おやつや食事の食べ過ぎを抑えるサポートをしてくれそうです。また、良い香りを楽しむだけでなく、次のような効果が知られています。
- 血液をサラサラにして血行を促進する。
- 抗菌、鎮静作用、咳症状の緩和
- 抗酸化作用
まだまだ冷え込むこともある春先、風邪もひきやすい時期でもあります。ポカポカ効果、風邪対策ができるのも嬉しいところ。
また、クマリンは抗酸化作用のあるポリフェノール類の一種でもありますので、桜の花はアンチエイジングにも効果的ということ。癒されながらアンチエイジングもできる桜の香りは素晴らしいパワーを秘めているんです。
お料理とお菓子で、桜に癒される~桜の花と葉で見た目も華やかに美味しく頂くレシピ
桜の花・葉の基本の使い方
桜の花、桜の葉の使い方は、実はとても簡単です。
「洗って、水につけて、水気をとる」
それだけで、すぐに使うことができます。
では、詳しい使い方を見ていきましょう。
- ボールにはったお水に入れて、やさしく洗います。
- 桜の花は、塩がたっぷりついているので、きれいに落とします。
- ボールに新しく水をはり、花・葉ともに浸して塩抜きをします。
- 花は、10~20分。葉は、30分ほどで塩抜きが終わります。
- キッチンペーパーなどで挟んで、やさしく水気を取って下準備完了です。
* 塩たっぷりの水のままつけておくと、塩抜きの時間がかかります。
* 塩抜き時間は、目安になります。食べてみて、お好みの加減で調整してください。
* 花は、長時間キッチンペーパーに挟んでおくと、色がペーパーに落ちるのですぐに使いましょう。
米粉のほろほろ桜クッキー
基本の下処理ができたら、いつもの手作りお菓子に使ってみてはいかがでしょうか?焼き菓子の上に、しっかりとつけるだけ!とても簡単に桜のお菓子を作ることができます。
今回ご紹介するレシピは、グルテンフリーの米粉クッキーの厚焼きタイプ。型抜きとは違う食感と共に、しっかりとした桜風味を楽しめます。お祝いの贈り物にもどうぞ♪
【ひと口大15~20個分 材料・分量】
[A]
米粉(料理・製菓用) 50g
アーモンドプードル 30g
葛粉(粉末タイプ) 30g(片栗粉でも代用可)
塩 少々
[B]
メープルシロップ 40g
菜種油 30g
桜の花塩漬け 15個位(お好みで。なくても可)
水 小さじ1
飾り用:個数分の桜の花塩漬け
【作り方】
- Aの粉類を全てボールに入れて、泡だて器でよくかき混ぜる。
- Bは、塩抜きして水気を取った桜をみじん切りにしてから、他の材料とともに全て別のボールに入れて、泡だて器でよくかき混ぜる。
- 2に1を加えて、ヘラなどでしっかりと混ぜ合わせる。
- まとめてラップにくるんで、10分休ませる。
- そのラップのまま、直径2~3cmの円柱状になるように、コロコロと転がす。
- ラップをはがしてまな板に置き、包丁で3~4mmほどの厚さに切り分ける。
- 飾り用の桜の花を、塩抜きして水気を取ってから、クッキーの上にしっかり貼り付ける
- 天板にオーブンシートを敷いて、並べる。
- 160℃に温めたオーブンで20~25分焼いて、できあがり♪
* 米粉は、その製品によって必要な水分量が異なります。生地が固すぎる場合は油か水を足してし、ゆるすぎる場合は米粉を足し、捏ね直すようにしてよくなじませてください。
* 包丁で生地を切るときは、上から押すように切るのではなく、力を入れずに前後にスッスッと動かすと断面がきれいに切ることができます。
* 桜の花は、生地に混ぜ込んむ場合、沢山入れてもほんのりとしか香りません。上に乗せる桜だけで十分に香りは出ますので、なくても大丈夫です。
* 上に乗せる桜の花は、焦げやすいものです。水気は、きつく絞りすぎないようにしましょう。
* 上の桜の花は、ぴったりくっつくよう、きちんと抑えてフィットさせてください。
簡単!春の桜ご飯
いつものご飯に桜を少し取り入れるだけで、食卓にも春を呼ぶことができます。お花見などには、おむすび状にしたり、ご飯を詰めた容器の上にポンポンと散らすだけでも可愛いものです。
花、葉、ともに使うことができますので、お好みに合わせて飾ってみましょう。
桜の花を使って
塩抜きした桜の花を、盛り付けたご飯の上に添えるだけ。少し刻んで混ぜ込んでもいいですね。それだけで、桜の花ご飯を気軽に楽しむことができます。そして、さらに一手間でさらに春らしいご飯を楽しむことができます。
春には終わりかけてしまいますが、赤がきれいなカブや大根を一緒に炊き込む。すると、きれいなピンク色を作ることができます。通常通りに炊飯器や鍋に、米、水をセットします。あとは、大きめ一口大に切った赤いカブや大根を塩少々でしっかりと塩もみしてから上に散らして、通常通り炊くだけ!
ふんわりと火が入った根菜の赤は、透けるようなきれいなピンク色になります。
一度鍋から取り出して、ヘラなどで粗く崩してから桜の花と一緒に、盛り付けたご飯に添えて完成です。カブや大根も、甘くみずみずしく美味しく頂くことができます。通常のご飯よりいたみやすくなりますので、食べきる分だけ炊くようにしてください。
桜の葉を使って
塩抜きした桜の葉で、桜餅のようにご飯を巻いてみましょう。
それだけで、桜ご飯の完成です。
葉と一緒にご飯を食べると、さらに桜の風味を楽しむことができますね。
普通のご飯でも美味しいですし、お赤飯を巻いても美味しく仕上がります。お花見のお弁当に、お祝いの席に、ぴったりの春のご飯の出来上がりです。
春の生活にますますの華やぎを添えてくれる「桜の魅力」。
上手に取り入れて、ワンランクアップの日常を楽しんでみてはいかがですか。
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