卒業式が終わってこれから新しい学年・新しい学校・新しい就職先・新しい部署など人間関係が変わるときは、そこにどんな人がいるのかわからないので
とてもドキドキしますよね。そして、過去に人間関係で失敗したことがある人は、どうしても腰が引けてしまうような感覚を覚えてしまうこともあるかもしれません。
どこへ行ってもすぐに親し気に会話が出来る人、コミュニケーションをとるのがとても得意な人っていますよね。新しい人間関係が得意な人と苦手な人の違いってなんでしょう。
新しい人間関係が得意な人と苦手な人の違い
新しい人間関係が得意な人と、苦手な人がいます。あなたがもし人間関係がちょっぴり苦手な人だったとしたら、何が原因になっているのでしょうか?
・過去にいじめにあったことがある
・いつも通りに過ごしているのに、些細な事を指摘されたことがある
・特に何をしたわけでもないのに、周りの人に溶け込めない
・今流行りのものについて行けないので、話には入れない
など、過去の悲しい体験が人間関係というキーワードと一緒になってしまっているのです。するとどうなるかというと、また同じようなことが起きやすくなってしまうんです。
どういうことなのかというと、人間関係は面倒だとかいつも嫌な事を言う人はいると強く信じているので、自然と無意識にそういう人を引き寄せてしまうんですね。そしてそんなつもりはないのにも関わらず、気づかないうちに”その人は嫌な人だ!”と言うレッテルを貼ってしまうんです。
その人に何も言わなかったとしても心の中で、その相手を悪者にしてしまうことってありませんか?そう感じていると、辛い人間関係からお互いに出ることができなくなってしまうんです。
一方、新しい人間関係が得意な人は、どんな風に人間関係のことを見ているのかと言うと
・きっとどんな人も素敵な一面がある
・みんなそれぞれ楽しい体験を持っているんだろうな
・この人と仲良くなったら、どんな風になるだろう!
・もし自分が知らない話が出てきても、そのことをどんどん教えてもらえばいい
このように、人のことも人と関わることから起こることも、ポジティブに変換しているんです。
人間関係が得意な人は、初めから人間関係は面白いものだと思っているので、堂々としていられるし、どんな人とでも対等に話ができたり、イメージを膨らませて話をすることができるんです。イメージを膨らませたり、未来を想像するのが得意な人は、人間関係だけでなく、どんなことも前に進めることができるんですね。
人間関係に対してポジティブになるには?
先ほどあげた、何事にもポジティブになるというのは、実はとっても簡単なんです。
1. ネガティブなこともそのまま感じてみる
ポジティブになるということは、ネガティブではいけないと思いがちですが、それは少し違います。
もし、何事もネガティブに考えてしまうなら、その逆もあるとわかっているはずです。なので、ネガティブに考えたり、ネガティブなところに目が向くことに蓋をしないことが大切です。
どうしても今までのやり方がいけなかったと思う時、それまでの自分ややり方を封印してしまったり、全く違うことをしようと頑張ってしまったりしませんか?でもそれがうまくいったことがあるでしょうか?
表面上はうまくいったように見えても、自分の心は息苦しかったり、どこかが緊張していたり、言いたいことも言えなくなってしまったりしませんか?相手にだけ合わせて、自分の本心は言わないでいたら・・・そんな人間関係は、いつか崩れてしまう、まやかしの人間関係です。
なので、まずは自分が感じたことや、やりたいと思ったことを自分の中で上げていきます。「私って、こんな風に感じてたんだな。」と、上げていったことを読み返して自分を知ることから始めます。
この下準備ができていると、だんだん人との関係が楽になって来ます。そして、ネガティブな部分をポジティブに変換してみます。
例えば、
『私は、太っているから自信がないし、きっとみんなそう思っているに違いない』→『私は、ちょっぴりふくよかなだけ、ふくよかなのでシワも少なくて、若く見えるの!』
『隠れているつもりなのに、人にいつも何か指摘される』→『そんなに私のことが気になるなんて、私ってどうしても目立ってしまうのね!』
『仕事が遅いと怒られることが多い』→『遅いとは言われるけれど、ミスはほとんどなかったわ!あとは慣れたら早さも出せるかもしれない』
こうして行くと、ネガティブなのも悪くなかったのかもしれないと思えませんか?
ネガティブの中にもメリットとデメリットがあります。ということは、ポジティブの中にもメリットとデメリットがあるんです。
こういうことが理解できると、必ずしもポジティブがいいとも言えないのです。ポジティブの中のメリットの部分とネガティブの中のメリットの部分これが見えて来ると、すごくバランスのとれた状態になることができます。
2. TPOを考える
会社に行くのに、水着ではいきませんよね? お葬式に真っ赤な服も着ませんよね?このTPOに合わせるというのが、とっても大事です。それができるだけで、あなたのことを周りの人は「周りのことを感じられる人だ」と思うでしょう。服装やメイク、そして言葉のチョイスがとっても大事です。
初対面で、ボサボサ頭で、身なりもいただけないような人と、仲良くなりたいと思いますか?ほとんどの方が、そういう身なりの人に好感を持つことができません。
もし、会社が制服でお仕事する場合でも、そこまでの通勤のスタイルは清潔感があって自分に合った格好であると、会社に行くまでの自分も心地よいですし、それを見た周りの人も気持ちよく感じられるでしょう。人は、見かけで判断するものなんです。初めて会う人からは、外見からしか得られる情報ってないですよね。
TPOに合わせられると、心に自信と余裕が出てきます。すると心身共にとてもリラックスできるので、ネガティブな思いよりもポジティブな思いが出て来やすくなるんです。
自分の気持ちを変えるのに、服装や装飾品を変えるのはとっても簡単な方法の1つです。
3. 興味を持ってみる
ぱっと見が怖い人も、言葉が鋭い人も、どんな人にも、明るく楽しい体験やストーリーがあります。
1と2がクリアできると、リラックスした状態になっているので、挨拶も丁度良い大きさの声が出るはずです。
挨拶はとっても重要ですよね。人とのコミュニケーションの始まりであり、基本であり、礼儀でもあります。そして、その人の人となりが現れるものです。そこから、相手に興味を持って話してみるのです。興味を持つ相手を攻撃する人はなかなかいません。
ここで一つ大事なポイントがあります!
興味を持って話した時に、相手が返しやすいように話しかけてみることです。
これは、相手への気遣い、心遣いです。
例えば、話しかけようと思った方のピアスが素敵だったとします。
相手がそんなに喜ばない話しかけ方の例として、
「そのピアスいいですね。」
こう言われて、話が弾みそうな感じがしますか?相手は喜ぶかもしれませんが、お礼を言われて終わってしまうかもしれませんね。
相手が喜んで話したくなるように声をかけるとしたら
『〇〇さん、おはようございます!今日つけていらっしゃるピアスとっても素敵ですね!キラキラ光っていて可愛らしい。プレゼントでもらったんですか?』
こう言われたら、挨拶も返ってくるし、それを言ってくれた人の温かさも感じませんか?そしてそこに擬音が入ることで、相手の人の中にイメージが広がるんです。聞かれたようにプレゼントで頂いたものだったら、その思い出を蘇らせるし、そうでなかったにしても自分で買ったとき気に入って買ったはずですから、その時のことを話してくれるかもしれません。
その話に、自分も入っていったら、とってもコミュニケーションが弾む感じがしませんか?
話に自分も入って行くと言うのは、もしプレゼントだったら、『ご両親からのお誕生日のプレゼントだったんですね!いいなぁ。私の両親もそんなセンス持ってて欲しかったです。素敵なご両親ですね!』と言うと、その思い出に自分が言った言葉がプラスされますよね!
もし、その方が選んで買ったもので、こだわりがあったとしたら、『たくさんのお店の中から、こんなに素敵なものを選べるなんて、センスがいいですよね!そう言うセンスの良さ憧れます!』と言われたら、如何でしょう?相手の方も気分が良くなって、『今度そのお店で見つけた違うタイプもつけてくるわ!』と言う感じで話が弾みますよね!
ここで大事なのは、無理やり褒めるところを探さないことです。無理やり探したものは、相手もそこまで思い入れがないかもしれませんし、逆に本心なのかどうが疑われてしまいます。
あなたの心が反応したことや、誰かと話していた時に聞こえて来た、相手の好きそうな内容について話すなど、相手に興味を持ったら見えて来るものがあると思いますので、無理やりはしないようにしましょう。
ちょっとイライラしている人との距離の取り方や、対応の仕方
見るからに、今日は機嫌が悪そうな人がいたとします。できれば、近寄りたくないし、何が地雷かわからないのでビクビクしてしまいますよね?そんな機嫌が悪い人とのコミュニケーションの取り方を御紹介します。
1. 実はそのビクビクがいちばんの地雷だったりします。
その人のイライラはあなたには関係ないかもしれないので、そのイライラに乗らないことが重要です。ビクビクしなければ、自分の中のリラックス状態は保てますし、その状態が相手とのちょど良い距離感となります。
2. はっきり、そしてしっかり相手とコミュニケーションをとります。
イライラしているとわかっても、いつもと変わらない態度で挨拶をします。そして仕事の内容など、話さなければいけない時が来るまで、こちらからは話しません。
(話しかけてもいいのですが、相手をあまり知らない時「私が話を聞いてあげるよ」というような、世話焼きやお節介のようなエネルギーは、時と場合によりますが、相手をより怒らせたりもしますので、気をつけて対応しましょう。)
話さなければいけない時が来たら、用件だけをはっきりと伝えます。少しでもビクビクしたり下手に行くのは避けましょう。そして、それでも相手の反応があまり良くなくて、コミュニケーションがとりにくかった時に、声をかけますがその時も気持ちは淡々と、『私は私です』という感じで声をかけます。
「可哀想に。何かあったんだね、大変だね」というような同情のエネルギーは、話を聞いてからでもいいのです。それはなぜかというと、勝手に話を聞く前に相手を可哀想な人に仕立て上げてしまうのは失礼だからです。
仕事の内容を話してから、返事が返って来ていなかったりイライラが前面に出ていたら、『〇〇さん、今この内容にお返事をいただきたいのですが、難しいですか?何かありましたか?』という感じで聞くと、相手は話しやすくなります。
今どういうことが必要で、仕事として何をしなくてはいけないのかも言ってもらったので、冷静さを少し取り戻せますし、でも話も聞いてくれそうな言葉を言ってもらえて、ホッとして力が抜けるかもしれません。
3. もし自分が原因だった場合は怒られるかもしれませんが、相手が話す内容にフォーカスしてみてください。
あなたの存在を傷つけているのではなくて、「こうして欲しかった」とか、「これができていなかった」とか、指摘されたことを拾っていきます。そして、相手が言い終わるまでしっかり聞きましょう。
話がひと段落したところで、しっかりと謝ることと、その改善点を相手に伝えます。急いでいるようだったら、そのことがどれくらいの時間でできるかを伝えてあげると、自分も相手もはっきりしなかったことが明確になるので、安心できます。すると、その瞬間に怒りが落ち着くことがあります。
人間関係において、一番重要なこと
ここまでは、相手に対してのコミュニケーションの取り方でしたが、一番重要なことは自分を知ると言うことなんです。自分自身は、どんなことをいつも考えていて、どんな人と、どんなことをしていきたくて、これから何をしていきたいと思っているのか。それがわかると、その未来に必要な相手がわかって来ます。
これは、パートナーを見つける時にもとっても役に立つことです。
これまでの体験は、これまでの体験です。それが繰り返すことはありません。どんな過去があったとしても、未来はいつも初めての体験です。
毎日同じ時間の電車に乗っていたとしても、同じ人もいれば違う人もいますよね?全く同じ体験なんてないんだと思うと、毎日が変化の繰り返しなんです。仮に昨日嫌なことがあったとしても、今日はいいことがあるかもしれません。だとしたら、あなたは何にフォーカスして過ごしたいですか?
毎日自分が、何をどんな風に過ごしたいかを自分に問う様に癖づけて行くと、その通りにことが運ぶことがだんだん多くなって来ます。
例えば、今日のランチはイタリアンがいいと思えば、イタリアンのレストランに行けばいいだけです。一緒に行こうと誘ってくれた人が「和食を食べに行こう」と言っても、イタリアンにいきたかったらそう伝えたらいいんです。
「今日は、イタリアンの気分だから、ランチは一人で行くね!」とか、イタリアンと決めたけど、誘ってくれた人といる方がイタリアンよりウキウキすると思えば、そうしたらいいだけです。伝えたことで誘ってくれた人が一緒にイタリアンに行ってくれるかもしれませんよね!
自分の思ったことを発することはとっても大事なことです。相手がどう思うかは、自分の中で勝手に決めないこと!が大切です。相手もその時々で気持ちが変わるので、昨日はこうだったからとか、前にこう言っていたからと言うのは、今日も同じかもしれないけれど、そうとは限らないんです。
こうして、自分とも気持ちよくコミュニケーションっを取って行くと、自分が大好きになりますし、そんな人を周りの人も好きになるものです。
新しい人間関係の気持ち良いコミュニケーションの取り方いかがでしょうか。
どんな時に、どうしたらいいのかがわかると心配が安心に変わりますね。
新しい人間関係を、ぜひ楽しんでみてください。
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